企業向け日本語研修 お客様の声「株式会社サンテック様」(2020/4/16)

こんにちは、ルネサンス日本語学院の齋藤です。
ルネサンス日本語学院で企業研修担当をしております。

新型コロナウイルスの影響が色濃くなり、教室で行われる日本語研修は5月の連休明けまで一斉休講になっております。
長い日本語教師生活でも、このようなことは初めての経験です。
どうぞ皆様、くれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ。

さて、本日は、昨年行われた株式会社サンテック様の日本語研修についてご報告をさせていただきます。(インタビューはこちら

サンテック様はバングラデシュに支店があり、そこで現地の方を採用し日本に呼び寄せて日本語研修と専門技術の研修を行い、全国に配属していらっしゃいます。
研修中の学習者の作文にも送電線や鉄塔の話が何度も出てきました。
国内外で社会インフラを整備する大切なお仕事をされていらっしゃいます!
株式会社サンテック

それでは、研修の話に入る前に、軽くウォーミングアップ。
今回ご紹介するバングラデシュについての質問です!
実は私はバングラデシュの方にお会いするのは初めてでした。
学習者や企業様の背景を知ることはとても大事ですよね!

では、クイズにチャレンジ!!
Q1:バングラデシュはどこにある?インドの西?東?
Q2:人口は日本より多い?少ない?
Q3:主な宗教は?

解答は!
A1:インドの東にあります。大小の河川や水路が網の目のように走るデルタ地帯です。
A2:人口は約1億6千万人。日本の人口よりも少し多いくらいです。
A3:90%近くの人がイスラム教。ちなみに今回受講者の方もイスラム教でした。

更に、もう一つクエスチョン。バングラデシュの国旗をご存じですか?
えっ? 日本に似ている? bangladesh.png

実は緑地に赤い丸。日本の国旗の色違いバージョンという感じです。
そして、主要農産業はお米。何か親近感がわきそうですね!

バングラデシュは最近、高い経済成長と労働力で世界から注目されている国で、
日本企業もどんどん新出しているそうです。今、話題沸騰中!熱い国!なんですね。

では、国民性は・・・? 私がお会いしたサンテックの皆さんは、仕事にも日本語にも、とても真面目で熱心で、謙虚な方たちでした。

bangladesh_map.png

前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りましょう。
サンテック様の日本語研修の概要は以下のようになります。
ご担当者や学習者のそれぞれのコメントをいただきましたので、ぜひ該当ページで読んでみてください。

事例報告No.3
■業種 建物や施設の設計施工接等
■研修名 外国籍社員向け 日本語集中研修
■対象 初級者(バングラデシュ人)
■目的 現場で使える実践的な日本語力の育成。
 将来的に「一級土木施工管理技士」などの資格取得を目指す
■レッスン形態 集合研修:140時間(2か月間)
■開始時の能力 現地で1年間(約500時間)かけてJLPT N4~N3まで学習したものの身に付いているレベルはN5程度
■結果 初級の学習で日本語の基盤を固め、さらに応用で基本的なビジネス会話表現を導入。現地教育不足しがちなアウトプット力を強化することにより、知識から使える日本語へ変換。特に聴解力が向上し、日常業務のコミュニケーションが日本語で取れ、難しい言葉は平易な言葉に置き換えれば理解ができるようになった。ライティングでも誤用が減り、基礎的な漢字を交えて表現ができるようになった。

恐らく、概要をお読みになった方は、ひっかかる点が一つ、あるのではないかと思います。

どうして現地で500時間も勉強してきて、日本でまた初級教育を行うの???

この疑問は、研修前にサンテック様からもご指摘がありました。
恐らく、ルネサンス日本語学院以外の語学学校は、どこも中級教育やビジネス日本語をご提案したでしょう。

ただ、「現地で500時間も勉強して、日本でまた初級教育を行うのか。」という点が
この研修の一番のポイントなのです。

現地教育は現地の外国人教師が対訳で教えていることがほとんどです。
日本の英語教育を考えてみてください。私たちは何年間勉強し、その成果はどうですか?

「時間数」ではなく、「教育の質」がとても大事だと思います。
さらに、「仕事で使える日本語力」は日本語の知識力ではありません。
例えばJLPTのN4やN3に合格できたとしても、その内容が本人に身に付いているか否かはまったく別のことです。

サンテック様の研修もそうですが、
ルネサンス日本語学院では「日本語の基礎基盤を固める」という点を、どんな研修においても大切にしています。

なぜなら、それを行うことが上達への一番の近道だからということを、
様々な失敗をしながら私たちルネサンス日本語学院は学んできているからです。

言葉を「木」に例えると、日本語の基礎基盤は木の根と太い幹に当たります。
ここがぐらついているようでは、先の枝葉が伸びていかないということです。

しっかりとした木の根幹ができ上れば、あとは自分で学べるようにもなります。
普通の日本人スタッフから専門用語を日本語で教えてもらうことが可能になるのです。

ここは絶対に譲れない、ルネサンス日本語学院のこだわりとも言えるでしょう。
→サンテック様のご担当者・受講生のインタビューはこちら
第一弾!株式会社サンテック様インタビュー

企業のご担当者様、また日本語を学習したい方がいらっしゃいましたら、ぜひ、お気軽にお声がけください。しっかりとフォローさせていただきます!

それでは、皆様、また元気にお会いできる日を楽しみにしております。
皆様とご家族がまた平穏な生活に早く戻れますように。