日本語教育能力検定試験 合格者インタビュー

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2022年日本語教育能力検定試験を合格した先輩にコメントをいただきました。
見事一発合格を果たした先輩のお声をぜひお読みください。

2022年度ルネサンス日本語学院検定対策講座受講者(K.Kさん・50代・女性)


Q1.なぜ日本語教育能力検定試験を受験しようと思ったのですか?

10年ほど前ですが、子どもが少し手を離れたことで、手に職を付けられることを勉強しようと思い、その時に日本語教師も選択の一つに入れていました。結局その時は全く違うことを学んだのですが、息子が昨年の3月に高校卒業しカナダへ留学したことをきっかけに、私もまた何か新しいことにチャレンジしたいと思いました。

もともと海外が好きで留学し、海外旅行専門の旅行会社で働いていたこと、国際交流に興味があったこと、日本語教師に興味があったこと、将来的にオンラインや海外でも日本語教師として働きたいと思ったことから、日本語教師になれる日本語教育能力検定試験に挑戦しようと思いました。

Q2.日本語教育能力検定試験以外の方法は考えませんでしたか?

色々なスクールの420時間日本語教師養成講座を資料請求したのですが、今回初めて日本語教師になるには日本語教育能力検定試験に合格することも選択肢にあることを知り、時間と予算とを比較して、日本語教育能力検定試験に挑戦しようと思いました。

Q3.ルネサンス日本語学院の対策講座を選んだ理由は?

日本語教育能力検定試験を受験しようと決めてから、色々ネットで検索したりしたのですが、ルネサンス日本語学院の対策講座が、丁度4月から始まること、学校に通わずzoomでのオンライン授業だったこと、曜日と時間が自分の予定にあったこと、予算的に出せる金額だったことから選びました。
また、ルネサンス日本語学院のスタッフの方からお電話いただき、不安だったことなど直接お話をうかがうことができたことも大きな理由です。

Q4.ルネサンス日本語学院の授業内容はどうでしたか?

検定試験の勉強をするとしたら、「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」(赤本)で学習すると思いますが、この広く膨大な量の試験範囲を独学でやることになったら、恐らくお手上げだったと思います。
担当の講師の先生が現役の大学の講師でいらして、実際に外国人に介護の日本語を教えていらっしゃる現場のお話など聞くことができ、赤本の内容プラスαの実践的なお話と合わせた講義を受けることができて、すっと頭に入りやすかったです。

また、他の受講者の方々が、すでに日本語学校やボランティアで日本語を教えていらっしゃる方が多く、私は知識が全くない状態からのスタートだったため、皆さんについていくために勉強しなきゃ、という焦りもあり、とても良い刺激になりました。

Q5.受講期間は課題のボリュームについてはどうでしたか?

オリエンテーションの資料に、「日本語教育能力検定試験に合格するための学習時間は400時間~500時間。講義と課題をこなすことで、合格までに必要な時間数を確保する」、とありました。
課題の量は、その時の講義内容にも寄りますが、かなり多くの時間を取らないといけないボリュームの時もありました。水曜日と土曜日の講義のあと、赤本をじっくりと読み返し、ノートにまとめていくというルーティンを毎週末やっておりましたが、知らずと机に向かいテキストを開き勉強するという習慣を定着させてくれて、合格するための学習時間が取れたのではないかと思います。

この年齢で新しいことを学ぶこと、記憶力にとても不安な気持ちで臨みましたが、講義を受けたあと、復習しながらノートにまとめる、過去問を解くという繰り返しの学習が、記憶に定着させることができたと思います。

Q6.リアルタイム授業はどうでしたか?

好きな時間に学習する通信教育や、ただ聞いているだけのオンライン授業ではなく、リアルタイム授業はグループで一緒にワークをしたり話し合ったり、講師の先生の質問に答えたり、参加型の授業だったことで緊張感があり、また分からないことは講師の先生にすぐに聞くことができるといった安心感もあった授業でした。
講師の先生も分かるまでとても丁寧に解説してくださり、とてもありがたかったです。試験直前では、皆さんと一緒にリアルタイムで模擬テストを本番と同じように解くという経験もとても貴重な時間だったと思います。

Q7.欠席のフォローについて

子どもの学校行事の関係で2回欠席、2回早退させていただきました。毎回講義の動画を送っていただいていたので、欠席した時は後日、講義の動画を観ながら学習しました。
また、リアルタイムで講義を受けていても、分かりにくかった部分の復習にとても役立ちました。

 

Q8.授業の長さについて

水曜日は19時半から2時間、土曜日は8時半から4時間と、特に土曜日は長い時間でしたが、1時間ごとに10分休憩があり、1時間毎の授業はあっという間だったように感じました。

Q9.ズバリ、合格の決め手は?

正直、合格証が手元に届くまで不合格だと思っていました。過去問を何回も解いて、時間配分も確認していたのですが、やはり本番という緊張感、初めて解く問題に圧倒され、試験Ⅰで時間が足りず、最後まで問題を解くことができませんでした。
マークシートだったため、あとは運任せに適当にマーク。かなり落ち込みましたが、残りの試験は気持ちを切り替えて臨もうと思いました。
試験Ⅲは時間配分に気を付けて、記述式問題も最後の行まで記入。でも、試験後はだいぶ落ち込み、自己採点する気力もなく、絶対不合格だと確信し、2ヶ月間解答速報なども見ず放置していました。

12月に不合格の結果が届いたあと、気持ちを切り替え、来年に向けてまた勉強しようと思っていましたが、年末に合格証が届き、本当に驚きました。
合格の決め手はと尋ねられても、本当に困る質問ですが、自分の好きな時間に勉強する通信教育とは違い、6ヶ月間のリアルタイムで受けた週2回の緊張感一杯の授業がモチベーションを落とさずキープし続けることができたということと、課題提出することによって自己学習する習慣を定着することができ、広く膨大な量の試験範囲を学習することができたからかもしれません。

Q10.これからどんな道に進みますか?

日本語教師としてオンラインや海外で教えることが目標です。日本語教育能力検定試験に合格しても、経験が全くないので、まずは実践が学べる講座などを受講してみたいと思っています。

日本語教育能力検定試験の勉強を通して、日本語教師は単に日本語を教えるだけではなく、グローバルな視野を持ち、豊かな教養と人間性を備えていること、常に学び続ける態度を有していることが必要であることを知ることができました。
海外の方に日本と日本語の魅力を伝えるために、これからも自分を磨き、生涯学び続けていきたいと思っています。

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