日本語教師が国家資格に?「公認日本語教師」とは?第1弾!(2020/3/19)

こんにちは。ルネサンス日本語学院でスタッフをしております齋藤です。

近年、日本語教育が国として注目され、昨年の令和元年6月28日には、「日本語教育の推進に関する法律」が公布、施行されました。

2020年2月には、さらに具体的に日本語教師の養成・研修の改善及び資格について、議論が進んでいるのをご存じでしょうか?

ズバリ!! 2020年以降、日本語教師は国家資格になります!!

これから日本語教師を目指す方、また現役の日本語教師の方にとって、果たして自分は日本語教師になれるのか?今の資格で大丈夫なのか?
やはり心配になりますよね?

ルネサンス日本語学院はもちろん日本語教育に関わっている会社ですので、その動向は大変気にかかります。
→ルネサンス日本語学院の法人研修のコース・特徴はこちら

そこで、今回のトピックは、
日本語教師が国家資格に?「公認日本語教師」とは? の第1弾!です。


■ なぜ国家資格に?

ご存じの方も多いかと思いますが、今まで日本語教師という職業は「日本語教師にはこの免許が必要」と国が定めた資格はありませんでした。

しかし、2020年以降は大きく変わり、「公認日本語教師」という新たな国家資格ができることになりました。

なぜ、いま「国家資格」になるのでしょうか?

文化庁国語科分科会の資料によれば(資料は大変長いため、まとめますと)、日本語教師の質と量を確保しなければならない時代になったということです。

現在は国の決めた資格はありませんから、民間の日本語教師養成講座を経て日本語教師になるという方が多いのですが、その内容に質やばらつきがあるのですね・・・。

そのため、今回の法律化というタイミングで、ばらばらの内容やシステムを統一し、教師の質を確保したいという国の狙いがあるんです。

また、日本語教師の需要が増しているという現状もあります。
在留している外国人数は、2012年末は200万人が2019年6月時点で280万人に!
(これは過去最多記録!!)

新たな在留資格「特定技能」への切り替えもこれから進んでいくことを考えれば、今後、日本語教師はもっと必要だ!ということになるのですね。


■ 現在の「教師資格」で大丈夫?

このような背景から進む、国家資格「公認日本語教師」ついて、その仕組みや現行の民間資格(検定とか)はどうなるのか?疑問が湧きますよね。

特に、これから日本語教師を目指す方にとって一番の疑問、今の段階で現在の日本語教育能力検定試験をとっても大丈夫か?ということにお答えします。

結論から言って、大丈夫です!!

むしろ、今年絶対にとったほうがいい!!(とらないと損します!)のです。

もし、今年とらないと、
大学の日本語教師養成課程又は、420時間の日本語教師養成講座をとった上に、
さらに、国の定める新しい試験に合格し、
さらに、国の定める新しい教育実習制度を履修し、
さらに、学士(4年制大学卒)でなければなりません。

という厳しい資格になってしまうのです。
(教師への道のりが長くなり、さらにコストもかかってしまう・・・)

しかし、あきらめてはいけません。
今年はまだ間に合います!!

文化庁が出している公認日本語教師の資格に関する案では、「現行の法務省告示基準の教員要件を満たす者(経過措置)」があります。

現行の法務省告示基準の教員要件を満足せばよいと考えれば、現段階では、四年制大学卒の方であれば、420時間の受講か、検定試験合格で経過措置に該当!
高卒および短大卒の方であれば、検定試験に合格すれば、経過措置に該当!

つまり、今年なら「公認日本語教師」になれるチャンスがまだある!!ということです。


■ ルネサンス日本語学院の日本語教育能力検定試験対策講座

nihongo.png

このような状況を受け、私どもルネサンス日本語学院では、日本語教師に何が何でもなりたい人を応援すべく、2020年10月の検定試験に向けて「日本語教育能力検定試験対策講座」を開設いたしました!
【4月20日週スタート!! 2クラス:定員各10名】

420時間の受講は長い期間とコストがかかりますが、検定試験ならコストはかなり抑えられます。

でも、試験勉強を一人で乗り切るのは不安・・・。
今さら受験勉強のようなことに自信がない・・・。
という方は多いのではないかと思います。

そんな不安を抱える方でも、大丈夫です!! 少人数制のクラスで、日本語教育20年のベテラン講師が最後まで皆さんをきっちり温かくサポートいたします。
今年!!合格を勝ち取って、公認日本語教師になりましょう!!


次回、公認日本語教師 第2弾では、公認日本語教師について、制度・試験・実習の内容について詳しくご報告いたします。

それではまた!


→続き(第2弾)はこちら