外国人採用の成功に導く!オンライン日本語レッスンの戦略的活用法(2024/3/8)

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外国人社員の日本語力向上は、企業にとってさまざまな利点があります。日本語スキルと個人の能力は直接関連しないかもしれませんが、業務の理解力や実行力には間接的な影響があります。高い日本語スキルは、周囲との円滑なコミュニケーションを可能にし、社員のパフォーマンス向上や会社全体の満足度向上につながります。さらに、共に働く日本人社員の負担軽減にも役立ちます。

また、近年の法律改正により、外国人社員を雇用する企業には積極的な日本語教育支援が求められるようになりました。その中で、オンライン型の日本語レッスンの活用が注目されています。

この記事では、外国人材への効果的な日本語教育の方法や、企業がオンライン日本語レッスンを戦略的に活用するための方法を紹介します。自社に合ったオンライン日本語レッスンをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

オンライン日本語レッスンとは

語学教育の分野でもテレワークやビデオ通話アプリの普及により、インターネット上でコミュニケーションを取る「オンライン化」が進んでいます。かつては教室での対面授業が一般的でしたが、今ではZoomなどのツールを使ってオンライン上で授業が行われることが増えてきました。

Zoomなどを使ってレッスンをするオンラインレッスンは、通学が難しい遠隔地からでも受講が可能であり、複数の場所から同時に参加することもできます。これは、忙しい生活を送りながら通学時間を取ることが難しい人にとって非常に便利です。現在では、拠点が広く散らばる企業にとって欠かせないツールとなっています。

オンライン日本語レッスンがお勧めの理由

オンライン型の日本語レッスンがお勧めの理由を3つご紹介します。

受講場所の自由度が高い

オンラインレッスンでは、受講場所に制約がありません。通学型のスクールに通うためには時間や労力を割かなければなりませんが、オンラインレッスンならインターネット環境さえ整っていれば、PCやスマホなどの端末でどこでもレッスンを受けられます。オフィス、在宅、出張先など、どこでも受講が可能な点が魅力的です。特に、拠点が散らばる企業にとっては、受講者を一カ所に集めずに各拠点で研修を受けられる点が大きなメリットです。

好きな時間で受けられる

オンラインレッスンでは、時間の制約が少ないため非常に便利です。通勤中や出勤前、帰宅後の時間を有効活用したり、仕事の合間に受講することが可能です。急な残業や会議などでキャンセルが生じても、柔軟に対応してくれることが多いです。また、24時間利用可能なサービスもあり、忙しい方にもお勧めです。オンラインレッスンなら自分のペースで学習できるため、授業の進度に遅れる心配もありません。

価格が安い

通学型のスクールや講師の派遣型レッスンに比べて、オンラインレッスンの価格は通常安く設定されています。オンラインレッスンは教室やスペースを用意する必要がないため、運営コストが低く抑えられます。そのため、受講者にとってもリーズナブルな価格でサービスを提供できるのです。これは、費用面で日本語学習を導入しにくい企業にとっても、リーズナブルなオンラインレッスンであれば導入しやすいというメリットがあります。

知っておくべき法人向けオンラインサービスとは

一口にオンライン日本語レッスンといっても、レッスンの通信形態やクラス形態には様々なサービスがあります。ここでは通信形態による違いと、クラスの人数による違いについてご紹介します。

オンライン授業の通信形態による違い

オンライン授業には、ライブ配信型とオンデマンド型の2つのスタイルがあります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

・ライブ配信型

ライブ配信型は、インターネット回線を使ってリアルタイムで授業を行う形式です。ZoomやGoogle Meetなどのweb会議システムを用いて映像や音声データをやり取りし、授業が行われます。この形式のメリットは、同じ時間を共有できるため、対面に近い感覚で授業を受けられることです。双方向のコミュニケーションをベースとして授業が進むため、聞く・話すの力が向上します。ただし、デメリットとしては、通信の安定性に依存するため、端末機器や通信環境によっては途中で送受信が途切れることがあります。

・オンデマンド型

オンデマンド型は、準備された授業動画を好きなタイミングで見ることができるスタイルです。時間にとらわれず、いつでもどこでも学習できる点がメリットです。授業時間に受講者のスケジュールを合わせる必要がないため、柔軟な学習が可能です。デメリットとしては、双方向のやり取りができないため、質問がすぐにできない点が挙げられます。また、視聴を後回しにしてしまい計画的な学習が進まない可能性もあります。

オンラインレッスンのクラス人数による違い

オンラインのレッスンには、人数によって異なるタイプがあります。

・マンツーマンレッスン

オンラインのレッスンでは、マンツーマンのケースが一般的です。1対1で講師とレッスンを行うため、受講者が十分なスピーキング量を確保しやすく、講師も受講生のレベルに合わせてカスタマイズされた内容を提供できます。また、他の受講生を気にせず自分のペースで学ぶことができるため、質問や発言が苦手な受講者にも適しています。

・グループレッスン

一方、グループレッスンを受けられるサービスもあります。グループレッスンでは、他の受講生と意見交換したり、切磋琢磨したりすることができます。また、他者の表現を吸収することで刺激を受け、モチベーションを高めることができます。さらに、グループレッスンでは、小グループの形式で行われることが多く、異なる地域からの受講生と一緒に学ぶことができる点が魅力です。

クラスレッスン

最後に、大学の講義のように教師が一方向で説明する形式の利用であれば、クラス型のレッスンが適しています。ZOOMなどを利用すると、20名以上のクラスレッスンも可能です。ただし、コミュニケーション力の向上を目指す場合には、マンツーマンやグループレッスンの方が効果的です。目的に応じて適切なレッスン形式を選択しましょう。

オンライン日本語レッスンのメリットとデメリット

オンライン型の日本語レッスンについて、そのメリットとデメリットを知っておきましょう。

メリット

リアルなコミュニケーション体験:対面式のライブ型オンラインレッスンでは、ほとんど対面で話すのと同じような体験が得られます。これにより、リスニング力とスピーキング力が向上し、受講者のコミュニケーション能力が高まります。お互いの顔を見ながらのコミュニケーションは楽しく、受講者のモチベーションも向上します。また、教師が日本語の誤用を指摘してくれるため、受講者は間違いを即座に修正することができます。

デメリット

・目の疲れ

パソコンなどの画面を長時間見続けることにより、目の負担が大きくなります。オフラインに比べて目にかかる負担が増すため、集中力が続きにくくなります。

・コミュニケーションの難しさ

非対面の状況下では、コミュニケーションが取りづらくなります。また、オンラインレッスンではリラックスしやすいため、緊張感が欠け、集中力が持続しにくくなります。

・通信環境の影響

オンラインレッスンは通信環境に依存します。通信環境が悪い場合、画像や音声が途切れたり静止したりすることがあり、レッスンの質が低下します。通信環境の悪化の原因は様々で、自宅のWiFiやデバイスの問題、さらには天候の影響も考えられます。

オンライン日本語レッスンには、メリットとデメリットがあります。受講を検討する際には、これらの要素を考慮し、自分に合った学習環境を選択することが重要です。

効果的なオンライン日本語レッスンの選び方

次に、検討時に役立つ効果的なオンライン日本語レッスンの選び方とその注意点について解説いたします。

目的に合わせて双方向型かオンデマンド型を選ぶ

目的に応じて、双方向型とオンデマンド型のどちらが適しているかを選びましょう。双方向型はリアルタイムでのコミュニケーションを重視し、会話力やディスカッション力を伸ばしたい方に適しています。一方、オンデマンド型は録画された研修であり、自分のペースで予習や復習を効率的に進めたい方に向いています。受講目的やレベルに合わせて、適切な形式を選択しましょう。

レッスン形態やカリキュラムの柔軟性をチェック

オンラインレッスンには、プライベートレッスンや法人向けのグループレッスンなど、様々な形態があります。自社のニーズに合わせて、柔軟なカリキュラムを提供しているサービスを選びましょう。また、ビジネス日本語や敬語、異文化理解などの特定のスキルを必要とする場合は、それに特化したコースを選択することも重要です。

体験レッスンやレベルチェックで確認

オンラインレッスンを検討している場合は、体験レッスンやレベルチェックを利用してみることをおすすめします。多くのサービスでは無料で提供されており、自身のレベルやニーズに合ったコースかどうかを確認するために役立ちます。実際のレッスン形式や教材内容、講師の質などを体験することで、より良い選択ができるでしょう。

オンライン日本語レッスンは、効果的な学習を支援する貴重なツールです。自分に最適なレッスン形式を選ぶことで、より効果的な学習が可能になります。

オンライン日本語レッスンの成功のために注意したいポイント

オンラインレッスンを受ける際に特に注意すべきポイントがあります。

通信環境の整備

オンラインの授業を受ける場合、途中で通信トラブルが生じる可能性があります。特にライブ配信型の授業では、通信が途切れると授業内容を理解することが難しくなります。そのため、事前に安定したWi-Fi環境を整え、パソコンでの授業受講がスムーズに行えるように準備しておくことが重要です。

適切な時間設定

対面型の研修では長時間の集中力を維持することが可能ですが、オンラインレッスンでは集中力が低下しやすい傾向があります。そのため、長時間の連続授業よりも、短めの時間設定でレッスンを行う方が効果的です。また、レッスンの間には定期的な休憩を取ることで、受講者の集中力を保つことができます。

学習モチベーションの維持

オンラインレッスンでは、受講者が自らの学習ペースを管理する必要があります。そのため、学習意欲を維持することが重要です。特に、企業が外国人社員向けにオンライン学習環境を提供する場合は、受講者のモチベーションを高めるためのサポートが必要です。習得目標の明確化や定期的なフィードバックなど、受講者の学習意欲を促進する施策が求められます。

これらのポイントを考慮することで、オンラインレッスンの効果を最大限に引き出し、受講者の学習体験を向上させることができます。

オンラインレッスンの効果的な運用方法

オンライン日本語レッスンの効果的な運用方法について、さらに詳しく掘り下げてみましょう。

レッスン外の自己学習の重要性を理解する

レッスンの時間だけで日本語を学習することの限界を理解しましょう。予習や復習を行うことで、学習効果が飛躍的に向上します。レッスンの予習として、新しい文法や単語を学んだり、レッスン後の復習として、授業で学んだ内容を復習することが有効です。自己学習をレッスンと平行して行うことで、学習効果を最大化しましょう。

レッスン資料の効果的な活用

授業で使用された資料や板書は、後で復習や理解を深めるために重要です。スクリーンショットや写真を撮って保存するか、レッスン後に講師から資料を送ってもらいましょう。最近では画面共有を活用したレッスンが増えています。視覚的な資料は復習にも役立ちますので、授業で使用された資料にアクセスできるようにしておくことが重要です。

定期的なフィードバックの受け取り

自己学習やレッスンを通じて成長しているかどうかを知るために、定期的なフィードバックを受けることが重要です。講師や同僚からのフィードバックを通じて、自分の日本語能力の向上を確認しましょう。成果や成長度を可視化することは、学習のモチベーションを高めるのに役立ちます。また、フィードバックを受けることで、自分の弱点や改善すべき点を把握し、効果的な学習計画を立てることができます。

オンライン日本語レッスンは、コストが比較的低く、企業にとっては取り入れやすいツールです。マンツーマンでの指導は、スピーディーな日本語習得に適しており、自社が重要視している日本語スキルに特化した学習を導入することも可能です。しかし、外国人社員が学習を継続していくためには、企業側からの支援が不可欠です。単に日本語学習サービスを導入するだけではなく、社員のエンゲージメント向上や会社としてのメリットの増大につながるような運用が求められます。

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