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「日本語の会話力を上げるには?」「日本語を話すための練習とは?」
日本人は当たり前に話している日本語ですが、例えば外国人の方からいざ「話すためにどう練習したらいいか」と聞かれたら、果たして答えられるでしょうか。
本記事では、日本語の会話力を上げる練習法を7つと、さらに日本語を話せるようになるためのコツまで詳しく紹介していきます。
日本語の会話力を向上させる練習方法を、ここでは以下の7つに絞って紹介します。
それぞれ方法を丁寧に解説していきます。一緒に見ていきましょう。
最初に紹介する方法はシャドーイングです。
シャドーボクシングという言葉を聞いたことはないでしょうか。
仮想敵を置いて、一人で攻撃や防御を行うボクシングの練習法です。
これと同じ原理で語学学習にもシャドーイングという練習法があります。
ネイティブの発音を影(Shadow)シャドーのようにすぐ後を追いかけて話します。
テキストを見ずに聞こえた音声をそのまま発声するのがポイントです。
リスニング力や正しい発音が身に付くこともさることながら、口頭でのアウトプット力が向上します。
次に、会話を継続させる「質問」を練習する方法をご紹介します。
日本語で会話をしようとしていて、何から話していいか分からないということはありませんか?
会話が続かなくて悩んでいるという方もいるかもしれません。そのような場合は、相手に話してもらえばいいのです。
日本語で質問をすれば、相手も日本語で話してくれるので会話が続くようになります。
会話に役立つ質問リストを作って覚えておけば、会話が途切れる心配がありません。
次に紹介するのはつぶやき法です。
日常的な行動や気持ちをまずは口に出してみるという方法です。
なかなか学校に通う時間がなかったり、日本語を話す機会がない方にもお勧めです。
頭の中で日本語でつぶやくことに慣れてくると、日本語で何かを言おうとしたときに、口からすっと出てくるようになります。
教科書や参考書、単語帳の単語・文章を参考にひたすらつぶやくだけでなので手軽に取り入れることができます。
ここで、言語学習において近年頻繁に聞く方法を紹介しておきます。
それが、ドラマや映画を観ながら発音や会話の展開を学ぶ方法です。
VOD(Video on demand)サービスの普及や、字幕機能の充実により、日本人の英語学習においてもたびたび推奨されるようになりました。
人の脳はストーリーを記憶しやすいつくりになっているため、非常に効果的な方法といえるでしょう。
2回目以降は字幕なしで観るといった工夫も良いですね。
次は一人二役法です。
その方法は、名前のとおり一人で二役を演じながら会話を続けるというもの。
登場人物になりきって、実際に声に出しながら会話を練習していきます。
日本語は男女や年齢、社会的な身分等、様々な立場で使われる言葉が変わるため、人物になりきって、ちょっと大げさなぐらいに読むのがコツです。
慣れてきたら、込みいった設定や状況を想定したり、ビジネスシーンを想定したりするなど、シチュエーションを変えてみましょう。
スポーツの試合で勝てるようになりたいなら、実際の試合や実践的な練習をするのが効果的ですね。
言語学習も同様に、会話レベルを上げたいのであれば、やはり実際の会話で鍛えることをお勧めします。
今まで紹介してきた練習を通してある程度話せるようになってきたら、ネイティブの人との会話の機会を増やしましょう。
国際交流会や様々なイベントに積極的に参加してネイティブの友達ができると飛躍的に会話力が向上します。
最後に紹介するのは、OJT法です。
OJTとは「On the Job Training」の略称であり、職場内で実施される実践型の職業訓練のことです。
日本語で説明が理解できるレベルであれば、より実務に役立つスキルを日本語で習得することで、社内外の様々な場面において日本語で対応ができるようになります。
これは日本人が英語学習をする際に、留学してしまった方がはるかに上達スピードが速いのと同じです。
しかし、もし基盤となる日本語力が不足しているようであれば、先に基礎的な日本語力を固めてからOJTに移行するなどの配慮は必要となります。
ここまで、会話練習の「方法」を紹介してきました。
次は、練習をするうえでの「コツ」についてです。
以下の4つを紹介します。
それぞれ解説していきます。
言語学習におけるスピーキングの難しさは独特です。
いくら文法事項が頭に入っていても、瞬時に言葉が口から出てこないことはよくあります。
もちろん座学による学習は大事ですが、それ以上に「話す」ことを意識しましょう。
アウトプットを意識して、ひたすら日本語を話す。
最初から完璧な文章を話すことはめざさず、「質」より「量」を重視します。
ここまで紹介してきた練習方法を駆使しながら、とにかく日本語を言葉として出していくことを繰り返しましょう。
日常会話、世間話では時事問題も頻繁に話題に上がるでしょう。
しかし、何度もいいますが日本語学習者にとって大切なのはアウトプット「話すこと」です。
そのため、会話の際には外国人が話したいと思うトピックを提示するのがよいでしょう。
例えば、身近な生活における文化、習慣の違いや、本人の興味があることなどです。
楽しみながら自ずと学習するようになれば、勉強は5割以上成功です。
「話す」学習を心から自走できるお手伝いをしてあげてください。
ここまで数多くの練習法を紹介してきましたが、重要な前提を忘れてはいませんか。
それが「目的」。
「なぜ日本語を話したいのか」という部分です。
ビジネスで使うから、友達と話したいから、日本に住みたいから。
場面が違えば必要な語彙や話し方も違ってきます。
外国人学習者が日本語を話したいと思い描く場面、今後遭遇していくであろう場面を設定できるよう、意識してみてください。
最後に紹介するコツは、非常に月並みな内容です。
それは「楽しむ」こと。
結局学びには、やりがいや楽しさ、心動く意義がないと続きません。
学習でありながらも「雑談」として楽しむ。
好きなアニメの話、行きたい観光地の話、好きなことを互いに話して楽しみましょう。
その「楽しさ」のなかに、ステップアップのヒントが隠れているかもしれません。
いかがでしたか。
日本語の会話力を向上させる練習、その方法やコツがわかっていただけたかと思います。
練習方法はここで紹介したものだけで7つあります。
外国人社員といっても、国籍も業種も日本語レベルもさまざまです。
それぞれに合った方法をチョイスしたり、アレンジしたりして、会話力向上を目指していただければと思います。
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