外国人社員へのビジネス日本語研修で押さえておきたい教え方のコツ

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外国人社員にビジネスで使う日本語を教えたいけど、どうやって教えたらいいか分からないという方におすすめの記事です。本記事では外国人にとってわかりにくい日本語の特徴や教えるときのコツなどを具体的にご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

一緒に仕事をしている外国人の日本語がどこか変であることに疑問を抱いたことはないでしょうか。
本記事では、

「ビジネスシーンで使える日本語を教えたいけど、教え方がわからない」
「日本語の何がわからないのかがわからない」
といった悩みを解決します。外国人にビジネスレベルで使える日本語を習得してもらうために、いくつかのコツや方法をご紹介。
職場の外国人の日本語が気になっているという方や教えたいけど教え方がわからないという方は、参考にしてみてください。

外国人社員のための日本語学習方法は以下の記事でも詳しく解説しています。
日本語学習の方法をより理解されたい方はこちらの記事もご覧下さい。
関連記事「日本語を外国人社員に学習させる方法とは


外国人がマスターするビジネス日本語とは

外国人がビジネスで日本語を使うには、かなり難易度が高いといえるでしょう。

世界の中でも日本語は、習得が特に難しい言語といわれているからです。

実際に日本に住んでいる外国人の8割が、日本語を十分に話せないと答えており、その難易度の高さがわかります。

外国人がビジネス日本語をマスターするのであれば、定番の日本語能力検定のほかに、J.TEST実用日本語検定・TOPJ実用日本語運用能力試験の上級レベル・BJTのJ1+クラス・ONiTなどを受けるのがおすすめ。

これらは日常生活にとどまらず、ビジネスシーンで使えるレベル感の日本語をテストすることができます。

日本で仕事をする上で必要なビジネス日本語のレベル感は、ただ日本語を話せる・理解ができるだけではなく、取引先や会社の人とコミュニケーションや意思疎通が取れる、対人関係に応じた言葉の言い回しができるといったスキルが必要です。

業務内容としては、電話対応や会議・商談への参加、書類作成などが挙げられます。

これらは日常会話はできるのはもちろんのこと、それ以外の専門性も必要となってくるので、決して低くはないハードルと言えるでしょう。


関連記事:【人事必見】日本語を外国人社員に学習させる方法とは
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外国人にとってわかりにくい日本語の特徴

外国人にとってわかりにくい日本語の特徴は以下です。
  • ・主語・述語が省略されている場合
  • ・接続詞が多く、文章が複雑になっている場合
  • ・オノマトペの多用
  • ・漢字に音読み・訓読みがある

どれも日本語特有の文法や表現であったり、英語とは文法そのものの構造が異なっていたりすることがあるため、混乱してしまう外国人が多いのでしょう。

早速詳しく見ていきましょう。

主語・述語が省略されている

日本語によくある「主語・述語」の省略は、外国人の日本語学習を混乱させます。

例えば「今日暇?」という文章、日本人には十分伝わるものの、外国人には主語が見当たらないといったことに。

この文章には「あなたは」という主語が隠れています。
本来であれば「あなたは今日暇ですか?」と使うのがベストです。

普段何気なく使っている文章で、主語・述語が省略されていないか意識することで、外国人にとっても理解しやすい文章になるでしょう。

接続詞が多い場合

日本語はよく「~なので」「~だから」「~のため」「~で」といった接続詞を多用することで、文章が長くなってしまうケースが多いです。

文章同士をつなぐ接続詞を多用すれば、自ずと文章そのものが長くなります。

できるだけ一文一文を区切り、なおかつ一文を短くすることで、外国人学習者も読み取りやすくなり、おすすめです。

オノマトペが多用されている場合

「ドキドキする」「ワクワクする」「ソワソワする」など、日本語特有の言い回しであるオノマトペも、日本語学習を複雑化させます。

なぜなら外国語にドキドキやワクワクといった言葉に代わる単語がないケースもあるからです。

オノマトペ以外にも、方言や流行っている言葉などは極力使わないようにしましょう。

漢字に音読み・訓読みがある

日本語にはひらがな・カタカナ・漢字があり、漢字の中でも"音読み・訓読み"は学習者の苦労するポイントといわれています。

こちらに関しては実際に日常生活で使ってみて、漢字そのものを理解・暗記・使用するという流れを行い、実体験していくことで違いを覚えていくとよいでしょう。

日本語を外国人に教える際のコツ

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ここからは外国人に日本語を教えるときのコツを説明していきます。

普段から日本語を教えるときに意識してみるとよいでしょう。

身振り・手振りといったジェスチャーを用いる

外国人に日本語を教えるときは、身振り・手振りといったジェスチャーを使って説明するとわかりやすいです。

例えば「本を読む」という文章を教えるときには、実際に両手を広げて本を読んでいるジェスチャーをすると◎

「本を読んだ」という状況を表すなら、実際に本を読み終り閉じている動作をするなど、言葉だけではなくジェスチャーを取り入れることで、言葉と動作をセットで覚えられるでしょう。

イラスト・絵・写真で説明する

外国人に日本語を教えるときは、イラストや写真を使って説明するのもおすすめです。

例えば「本を読む」という文章を教えるとき、本のイラストや写真があることで、外国人の頭の中は"Book is Hon(本)"と変換されるようになります。

人によっては視覚的なイメージが持てる方が、単語や文章を覚えやすいという方もいるので効果的な学習になる場合も。

一文を短くして話す

日本語は主語・述語が省略されたり、接続詞によって一文が長くなったりすることが多々あり、複雑な構造が外国人の日本語勉強をより難しくします。

日本語を教えるときは、できるだけ接続詞を使わず、短い文章にすることがポイントです。

カジュアルな日本語を使うのではなく「ですます調」を使うと、ビジネスシーンを想定できてより効果的。


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日本語教育で主流となりつつある直接法とは

「直接法」とは、学習者(外国人)の母国語や英語など、日本語以外の言語は一切使わず、"日本語のみで日本語を教える教育方法"です。

最近の外国人に向けた日本語教育では、主流になりつつある教育方法といわれています。

直接法を取り入れることで、
  • ・学習者...日本語を覚えようとする
  • ・教師...伝わりやすい簡単な日本語に言い換えるなどの工夫をするようになる


一見学習者だけに効果がありそうな教育方法に思えますが、教師も学習者の日本語レベルに応じて、身振り手振り・絵カードなど用いて教えるようになり、コミュニケーションが取りやすくなるのです。

かつて外国人に日本語を教える場合、媒介語と呼ばれる、両者が理解できる言語(英語など)を使用していましたが、その必要がなくなります。

直接法を使うメリット

直接法を使うメリットは、多くの日本語教育機関ですでに採用されており、実績が多い点です。

実験的段階ではなく、実績を出している教育方法だからこそ、安心して利用できます。

またそのほかにも、直接法は日本語だけを使う教育方法なので、学習者の使用言語が何であれ、日本語で教えられるのが最大のメリットです。

教師が日本語を教えたいがために、学習者の使用言語(母国語や媒介語)を理解しなければならないといったハードルがなくなるのは魅力的と言えるでしょう。

直接法で外国人に日本語を習得させるには

直接法を用いて、外国人にビジネス日本語を習得をさせるには「企業・法人向けの日本語研修」を受けさせるのがおすすめです。

外国人のビジネス日本語の教育には直接法が良いと分かっていても、独学で教えるのには限界があります。

また直接法には専用の絵カードを使ったり、ビデオを使ったりと素材も必要になってきます。

だからこそ、プロに効率よく教えてもらうのがベスト。

法人向けの日本語研修は、オンラインで受講することができるので、業務の合間といった隙間時間でも学習が可能です。

内容によってはビジネス日本語もですが、付随して日本でのビジネスマナーも同時に覚えることができます。

ビジネスレベルの日本語を外国人が話せるようになるには、日本語研修が最も効率的と言えるでしょう。


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外国人が学ぶビジネス日本語は"教え方"が重要!

習得が難しいといわれる「日本語」。

日常会話ですら難しいのに、ビジネス日本語となると、その難易度が上がるのは言うまでもありません。

最近の主流の学習方法である「直接法」は、日本語のみを使う帰納的なやり方で、ビジネス日本語を習うのにも効果的といわれています。

外国人が効率よくビジネス日本語を学ぶには、教え方がカギになってくるので、プロに頼んでみるのもアリです。

教え方のポイントをおさえて、ビジネスシーンで使える日本語を習得させましょう!

ルネサンス日本語学院では、法人様向けに日本語オンライン研修を行っています。
外国人社員の日本語教育でお困りの方は、ぜひ弊社にお声がけください。

外国人社員に日本語の能力検定を取得させたい方は以下の記事をご覧ください。

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